研修・キャリア
関連病院紹介
2021年度、4月より赴任した井上です。
当院は山梨県東部、国内産のワインで有名な勝沼の北西部に位置し、ブドウ畑や桃の畑が広がり、農業を中心産業としている地域にある私設の総合病院です。地域がら、果樹栽培に携わる方や高齢者が非常に多い地域であり、関節・脊椎の変性疾患で困っている患者さんも多く、また骨折に限らない外傷の患者さんも数多く診療しております。近隣を含めて総合病院・整形外科が数軒存在しておりますが、救急診療の受け入れを含めて最も活発に診療を行っていると自負しております。私自身は股関節の専門ですので、これからはますます股関節の変性疾患の治療症例を増やしていくべく診療をしております。他の常勤の先生としては、手の外科を専門とする大野先生と杏林大学からの研修でローテーションする若手の先生(現在は高畑先生)で構成され、3人態勢で診療にあたっています。手術治療は年間500件ほど施行しておりますが、外傷6割、慢性疾患4割といった割合で施行しております。外傷に関してはどこの関連病院でも多くの治療を行っていますが、当院はその中で慢性疾患も多数手術治療を行っております。山梨県は杏林大学、整形外科の医局出身の先生方が多数いらっしゃるので、その先生方の力もお借りしつつ、脊椎・関節疾患を中心に専門医、指導医の元で手術症例を経験できる環境にあります。また、高齢者の骨折予防、骨粗鬆症治療にも力を入れており、昨年より多職種が協力して骨粗鬆症治療に携われるようなチーム(OLS osteoporosis liaison service)を設立し、骨粗鬆症の治療率の向上、ひいては地域の骨折の予防を目指して治療を行っています。
山間部にある病院なので、都市部の病院とは違った環境での医療を学ぶことが出来る、非常に恵まれた病院だと思います。こういう環境の中で、これから整形外科医を目指す先生方と一緒に働けることを願って、楽しみにしています。
久我山病院
初期研修医の皆様、久我山病院の整形外科医長の長谷川です。
久我山病院は杏林大学整形外科教室関連病院の中で数少ない23区内に所在する病院です。世田谷区の北端に位置しますが、杉並区、三鷹市との境界であることから、閑静な住宅地の一角にあります。杏林大学医学部附属病院からも車で10分と大学からも最も近い場所に立地しています。病床数は190床でそのうち整形外科は45床程度の患者さんを担当しております。病院には老人保健施設、特養老人ホームの併設、また周辺には高齢者施設も多数存在し、当院と地域連携体制が整っていることから多くの外傷患者さんの手術症例がございます。また大学病院からの紹介患者さんも多数いらっしゃいます。
現在常勤医は4名で、各々の専門は、脊椎外科・関節外科・外傷・救急医療です。そのため幅広い疾患の症例を経験することができます。また手術件数も年間600-700件と多く、外傷などの急性期治療以外に、脊椎外科、膝関節外科などの慢性疾患の症例に触れることができるのも当院の魅力です。脊椎外科は脊椎内視鏡手術の症例が多く、大学では経験できない手術の一つです。また膝関節外科は人工膝関節置換術、ACL再建術、骨切り術など幅広く行っています。外傷チームも、新しい概念、治療法を積極的に取り入れており、大学では経験できないスピード感、自由度があると思います。
常勤医以外でも、大学から週3日外勤先として当院にいらっしゃることもあると思います。ぜひ整形外科教室に入局していただき、一緒に仕事をできることを楽しみにしています。
見学などの要望がございましたらいつでも長谷川までご連絡ください。
整形外科ではおもに骨、関節(靭帯)、筋肉(腱)、神経などの病気を診療している。
例えば外傷やスポーツでの骨折や、お年寄りの膝の痛み(変形性膝関節症)、運動中の突然の筋肉痛(肉離れ) 、腰が痛く足がしびれる(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄)ような状態などの異常に対応している。また痛風、骨粗鬆症、関節リウマチなどの全身的な病気も整形外科で診療している。整形外科は診療領域が広いため、専門性をもった医師が診療にあたっている。
1) 膝関節疾患
膝関節の専門医が診療を行う。半月板損傷、靭帯損傷を含めたスポーツによるケガや、変形性膝関節症などの慢性的な病気まで広く対応している。外来診療、装具加療、リハビリ、手術を行っている。子供や成長期の疾患
・ 前十字靭帯付着部剥離骨折、円板状半月板損傷、離断性骨軟骨炎、オスグッド病
2) 外傷・軟部組織感染症
手の外科を含む一般的な骨折外傷から多発外傷や骨盤骨折などの外傷まで全身が安定していれば幅広く診断や治療に対応している。また軟部組織感染症も緊急対応や治療を行っている。
3) 脊椎脊髄疾患
脊椎脊髄病医が診療を行う。圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術(BKP)、頚椎症や腰部脊柱管狭窄症における除圧や固定、頸椎や腰椎ヘルニアに対してヘルニア切除など行っている。
4) 骨粗鬆症
2019年1月22日骨粗鬆症リエゾンチームを発足し、院内の多種連携と院外の地域連携を強化して骨粗鬆症患者に対して質の高い医療を提供している。
●診療実績
平成31年4 月より令和2年3 月末までの手術実績は、総手術件数が598例で外傷・急性期71%、慢性期29%。
内容は骨折265例、膝・股関節・靭帯208例、脊髄27例、手17例、抜釘を含むその他81例。
こんにちは整形外科部長の小林裕明です。
当院は茨城県鹿嶋市にあります。サッカー好きの人はご存じと思いますが、Jリーグの鹿島アントラーズの本拠地です。北浦(湖)と太平洋にはさまれた水と緑の自然がゆたかで、東国三社の一つである、鹿島神宮に見守られている病院です。
病院の施設としては現在224床ですが、常勤医が53名と多く、他科の先生とも、すぐに相談できる環境の医局であり、地域の基幹病院として、救急医療とともに地域医療に携わっております。
当科は4人体制で年間500件程度の手術を行っており、社会の高齢化や、鹿島臨海工業地帯もあることより外傷の手術が8割を占めております。大腿骨近位部骨折が多いですが、四肢、体幹あらゆる部位の外傷の手術を経験できると思います。慢性疾患でも脊椎疾患、人工股関節、膝関節置換術などの手術も行っております。また、リハビリテーションも若いスタッフが多く、医師と連携を取りチームで、患者さんの治療に真摯に取り組んでおります。
陸の孤島といわれ、のどかな感じはありますが、仕事は充実すること間違いありません。
地域医療に興味のある方は、是非、一緒に仕事も田舎暮らしも楽しみましょう。
白河病院のある白河市は福島県の最南端に位置し、松尾芭蕉が「白川の関」と詠った東北の玄関口で、歴史ある町です。日本百名城の一つである小峰城は病院の窓からも望むことができ、東北地方では珍しい総石垣造りの城で、盛岡城や会津若松の鶴ヶ城と共に「東北三名城」の一つにも数えられています。また近隣には那須高原や猪苗代湖、さらに多数の温泉地があり、週末を楽しむことができます。
白河病院は現在、循環器内科、腎臓内科、整形外科、消化器 一般外科、麻酔科に常勤医がおり、そのほとんどが杏林大学出 身者です。一般病床は150床で、加えて人工透析病床が 62床あり県南地区最大規模の透析施設です。整形外科は3人の常勤医と週1回の脊椎専門医で外来診療や手術を行っております。患者さんは高齢者が主体で農業や酪農、林業などの方が多く、 膝・股関節の人工関節置換術や脊椎疾患に対する手術、さらに 肩関節疾患に対する関節鏡手術などのCOLD手術が大半を占 めています。一方、救急病院でもあるため高齢者の手関節、大腿骨などの骨折手術や、若年者のスポーツ外傷に対する関節鏡手術や靭帯再建術なども行っています。
せっかくなので福島県の魅力を追加しておきます。白河市がある福島県は本州で2番目に大きく前述したように近くに那須高原がありゴルフ場、キャンプ場やグランピング施設、星野リゾートなどの高級ホテルもあります 。猪苗代湖周辺でも同様の施設があり冬はスキー・スノーボードが楽しめます。県の北部には飯坂温泉、土湯温泉や会津東山温泉など数えきれない名湯があり、心身ともに癒されます。また福島県は食材も豊富で、蛍が飛び交う田んぼで作られた米、さらにその米から作られた日本酒は毎年「全国新酒鑑評会」で、金賞を取っております。秋には近くの山で採れた松茸や、冬には地球温暖化のため河豚が近海でも捕れるようになり、地方ならではの食が楽しめます。東北新幹線や震災復興のため高速道路も多く作られ東京や仙台との交通の便も良く、過ごしやすい場所です。
ホウライカントリークラブ名物ホール
星野リゾート 那須