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診療チーム紹介

骨軟部腫瘍チーム

骨軟部腫瘍チーム紹介

かつて骨肉腫など原発性悪性骨軟部腫瘍は、生命予後が不良であることに加え、四肢に発生した場合、切断を余儀なくされるなど、患者さんにとって肉体的精神的に大きな負担となる代表的な不治の病でした。近年の外科的治療、化学療法、画像診断そして放射線照射の技術の進歩やエビデンスの蓄積により、現代では多くの症例で切断せずに手術を完遂し、生命予後も著しく改善されています。

 

骨軟部腫瘍の診療は整形外科でも特殊なスキルが必要な分野であり、対応できる施設は限られています。杏林大学整形外科腫瘍診療班は多摩地区において骨軟部腫瘍に対応できる数少ない施設の一つとして地域医療に貢献しています。森井健司(日本がん治療認定医機構がん治療認定医)、田島崇(日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本整形外科学会認定骨・軟部腫瘍医)、宇高徹の3名に加えて、ローテーションで所属するレジデントが診療を担当します(2021年4月現在)。

杏林大学医学部付属病院 整形外科 骨軟部腫瘍チーム

骨軟部腫瘍の治療

悪性度の高い原発性骨軟部腫瘍に対しては、広範切除を原則とする手術に加えてエビデンスに基づく全身化学療法を適応し、根治・生命予後の向上に努めています。また切除のみで根治が期待できる低悪性度肉腫や良性腫瘍に対しても、正確な診断とそれに基づく適切な外科治療を行っています。

 

また近年症例が激増している転移性骨腫瘍に対して集学的に対応すべく、院内がんセンターに所属する骨転移診療支援チームに参加し、複雑な病態に対して最も適切な介入法を提案・実践しています。

杏林大学医学部付属病院 整形外科 骨軟部腫瘍チーム

研修・教育

骨軟部腫瘍の診療においては、整形外科の基本的な知識以外に、化学療法に関する腫瘍内科/小児科学的知識、複雑な画像を解析する放射線読影技術、病態を顕微鏡所見や遺伝子の観点から理解する病理組織学的知識など幅広いスキルが用いられます。

 

本診療班の研修においては、病理診断部、放射線診断部および臨床検査部と合同でおこなう病理カンファレンス(月1回)、放射線治療部、放射線診断部、リハビリテーション医学、緩和ケアチームと合同で行う骨転移カンファレンス(月2回)に参加し、整形外科以外の関連分野のスキルの習得、再確認を行っています。

 

骨軟部腫瘍は研修できる施設が限られているため、当診療班での研修は整形外科専門医試験の対応などに大変有利です。

研究活動

研究活動にも力を入れており、細胞レベルの基礎研究、自施設での症例に関する臨床研究、院内の他の部門との共同研究に加えて、前向き臨床試験を含む数多くの多施設共同研究に参加しております。研究成果は主に英文論文として内外に情報発信し、関連分野の新規知見の集積に貢献しております。

研修医の先生方へ

骨軟部腫瘍の診療は一見難解でとっつきにくいものですが、整形外科領域では数少ない生命を直接救うことを目的する診療部門であり、患者さんが死病を克服されて元気に生活される姿を拝見するなど、医師として至上の充実感が得られる分野です。

外科執刀医として、整形外科で扱うすべての分野・部位の手術に関して広範な知識が得られるという側面も持ちます。同じ整形外科内の脊椎外科医、関節外科医、外傷外科医との共同作業に加え、呼吸器外科、一般消化器外科、心臓血管外科、婦人科、泌尿器科、形成外科などとの合同手術の機会も多く、外科手術一般に対して幅広い経験が可能です。興味ある方はぜひお声かけいただければと思います。

杏林大学医学部付属病院 整形外科 骨軟部腫瘍チーム