診療チーム紹介
肩関節チーム
肩関節チーム紹介
坂倉健吾医局長、藤井肇医師を中心に年間100件前後の手術を行っています。9割以上は鏡視下手術で対応しています。2019年より人工関節手術も積極的に取り入れ始め、外来でのリハビリ治療も積極的に行っております。
肩に痛みがあると日常生活では頭が洗えない・手が前に出せない・夜寝られないなど、スポーツでは速い球が投げられない・コンタクトプレーが怖いなどの症状があり非常に不便です。多摩地域はまだまだ肩関節外科医が少ないので、大変多くの患者様をご紹介頂きます。少数精鋭の診療班ですがよろしくお願いします。
肩関節周囲炎(いわゆる四十肩)
症状
肩を動かす際の痛み・就寝時の痛み(夜間痛)・肩が挙がらない・手が後ろに回らない・肩が固まったなど様々です。
原因
日常生活動作での使いすぎや運動不足、軽い外傷がきっかけになる事もあります。
俗に四十肩といわれますが若年者でも高齢者でも起こる場合があります。
治療方針
基本的には保存加療で軽快が期待できます。まず炎症が強い時期は鎮痛剤の使用や関節内注射などで積極的に痛みを抑えます。最も重要なのがリハビリテーションです。多くの場合は軽快しますが、いつまでも痛みが軽快しない場合や徐々に固くなる場合などは手術療法を選択する場合もあります。手術は関節鏡手術で行いますので、2泊3日程度の入院で退院可能です。また手術翌日からシャワー浴も可能になります。
肩腱板断裂
症状
肩を動かす際の痛み・就寝時の痛み(夜間痛)・肩が挙がらない・痛くて力が入らないなど様々です。
原因
加齢に伴い腱板は断裂しますので60台では20%程度の方に断裂があると言われています。逆に50歳以下では外傷や過度の使用に伴う断裂が多くなります。中高年の断裂は7割以上の人が無症状と言われています。
治療方針
中高年の変性断裂は基本的に保存加療で軽快が期待できます。まず炎症が強い時期は鎮痛剤の使用や関節内注射などで積極的に痛みを抑えます。最も重要なのがリハビリテーションです。多くの場合は軽快しますが、いつまでも痛みが軽快しない場合・肩が挙がらない場合・明らかな外傷による断裂などは手術療法を選択する場合もあります。手術は関節鏡手術で行いますので、2泊3日程度の入院で退院可能です。また手術翌日からシャワー浴も可能になり、軽いデスクワークも可能です。高齢で関節に変形がある場合は人工関節置換を選択する事もあります。いずれにしても年齢、症状、活動性、利き腕か否かを考慮して患者様ご本人と相談の上方針を決定しています。
●鏡視下腱板修復術
●反転型人工肩関節置換術
リバース型人工関節置換
肩関節前方不安定症
症状
繰り返す肩の脱臼・肩の不安定性に伴うスポーツレベルの低下など
原因
若年者で転倒などにより初回脱臼をすると、正しい保存加療を受けても再発を繰り返すようになる事があります。関節が生まれつき緩い方もいて、原因となる場合もあります。
治療方針
肩関節脱臼が初回であれば、基本的には保存療法を選択する。反復性脱臼へと進展し、 頻回の脱臼歴を有するならば、年齢、日常生活状況、症状、職業などを考慮して手術療法を検討する。
●鏡視下Bankart修復術